気が付けば夏は過ぎ去り、年の瀬をいやというほど感じ始める9月。
年々時間がたつのが早いと感じるのはアラサーを超えた社会人の方ならとても共感してもらえることでしょうか。
さてさて製薬界隈では秋と言えば学会・企業イベントシーズンの到来で、スケジュール表とにらめっこしながら体力温存しつつの学会巡り+遠征計画を立てていらっしゃるのではないでしょうか。
気になる学会と演題の備忘録に記載してみましたので、参考になるものがあればぜひご参加ください!
- 【9/11@東京 Medidata NEXT Tokyo】
- 【9/15-16@札幌 CRCと臨床試験の在り方を考える会議】
- 「AMED社会共創EXPO提供・シンポジウム2 資材・機器管理における課題から治験のSDGsを考える」
- シンポジウム3 あらためて「ICF共通テンプレート」の存在意義と実装後の臨床試験への期待を考えよう
- シンポジウム4 現場の気付きをプロトコルに反映させよう!依頼者と実施者の対話で描くQbDの未来予想図
- シンポジウム6分散化臨床試験(Decentralized Clinical Trials:DCT)を叶える構成要素の実装と現状~今どうなっているの? 訪問看護ステーションとの連携/協働・デジタルツールの広がり~
【9/11@東京 Medidata NEXT Tokyo】
RaveEDCなど治験・臨床試験のデータ周りのサービスを提供する企業の講演会。
最新のデータテクノロジーがどのようにシステムへ活用されているのかが聞ける演題が楽しみです。
参加予定のセッションはこちらです。
・DCTソリューションで実現する臨床試験の未来
・機械学習と AI による持続可能な創薬
・治療薬の発見と開発を加速するバーチャルツイン
・AI(人工知能)を活用した臨床試験デザインの最適化
・患者中心の臨床試験へ ~DCT実装に向けた取り組みと国内複数施設でのeConsent導入事例の紹介~
参加後のレポートもアップ予定ですのでよろしければご覧下さい。
個人的にはウェスティンホテルも好きなので空いている時間でカフェに行けるのも楽しみの一つです♡
【9/15-16@札幌 CRCと臨床試験の在り方を考える会議】
やはり演題も盛りだくさんですし、企業とのコラボシンポジウムにも最近の治験トレンドトピックが多いですね。
個人的に気になる演題は以下です。
「AMED社会共創EXPO提供・シンポジウム2 資材・機器管理における課題から治験のSDGsを考える」
検査キットの大量廃棄から端を発したというこのテーマ。私もCRAをしていたときにCRCさんから相談されましたが、試験開始時には大きな段ボールが届き、期限が短い検査キットはそのまま廃棄になってしまうので何とかならないかと。
大手検査会社はグローバル契約をしていることから配送手配に融通が利かないケースがあり、大学病院のように大量の試験を受けている施設は一部屋にずらっと検査キットの段ボールが保管されているなんてことも。
こちらの演題はぜひ検査会社さんに見て頂き、対応を考えてもらいたい内容です。
シンポジウム3 あらためて「ICF共通テンプレート」の存在意義と実装後の臨床試験への期待を考えよう
ICF作成にかかる時間と労力はCRCさんのみならず、CRA側にも多大な負担がかかっています。
各施設ごとに異なるルール、中には「てにをは」の誤字のみでIRBの承認が下りないケースなども。。。
患者さんに治験内容を理解していただくために必要な作業であることはそうなのですが、日本のハイクオリティを求める傾向がこのICF作成には顕著に表れており、これが現場の疲弊につながっている、と強く感じました。企業も施設も100点をめざさずに70点のラインで合意する風潮につながればよいと感じています。
(下記リンク)製薬協からもテンプレートがリリースされていますが、理想の行き着く先は国で1つのICF(施設ごとのカスタマイズ不要)で、日本での治験開始のスピードアップにもつながれば、と願っています。
シンポジウム4 現場の気付きをプロトコルに反映させよう!依頼者と実施者の対話で描くQbDの未来予想図
現場に即したプロトコルを望む声は以前より言われておりますが、では、いざ固定したプロトコルを改定する作業はとても大変。そのため事前に現場の声を反映させたプロトコルであることが重要ですが、ここではどのような発表がなされるのかが気になります。
シンポジウム6分散化臨床試験(Decentralized Clinical Trials:DCT)を叶える構成要素の実装と現状~今どうなっているの? 訪問看護ステーションとの連携/協働・デジタルツールの広がり~
日本は欧米と違い治験施設が分散しており、そのため治験にコストがかかることが指摘されています。
人口減少がますます叫ばれる中、医療機関も業務効率化を進めなければならない時代がすぐそこだと考えています。そう遠くない未来にDCTで治験に参加する、なんてことも一般的になっていくと考えていますが、現状の取り組み事例をこちらの演題では聞いてみたいです。
10月参加予定の学会まとめと、参加レポートもアップ予定です!
コメント